外傷の痕跡
10月19日 20日の2日間神戸にてJOPAの靭帯性関節ストレイン(LAS)のセミナーがありました。
講師はJTOCでは同じ2期生の東山先生!僕と同じく二十歳ぐらいからオステオパシーを学び始め15年近くなる先生です。講師もしているような大先輩と同じ環境で学べ、ご指導いただけるのもJTOCの良いところです。
LASは古典的なテクニックでオステオパシーの創設者A.T.Still医師も使っていた全身に対するアプローチ方です。外傷を受けた際のベクトル(力の大きさと向き)に重きを置き治療していく独自のアプローチは急性の外傷だけでなく慢性疾患にも大きな効力を発揮します。
外傷を受けた際のベクトルは身体を突き抜けその周辺の組織に緊張や歪みを残してしまいます。実際に何十年も前に捻挫をした人を頭から押すとはっきりと縦に硬い組織のラインが浮かび上がってきます。
単に捻った関節の靭帯が治ればそれでいいというわけではありません!
ベクトルをしっかりと取り除いてあげることで患部への血流量が増え回復も早くなります。
昔の外傷による緊張、歪みを取り除くことで慢性疾患も改善することは少なくありません。
幅広い視野を持って身体全体を見ることの大切さが詰まったLASの概念は非常に興味深いものです。
LASは以前にJTOCの授業があったため復習だったのですが、今回は基礎の大切さや知っていても意識がしっかりできているかいないかで治療効果に雲泥の差があること、ベクトルを取り除くことの重要性を学びました。
海外の講師に教えていただいた前回と日本人の講師が現地の講習を日本版に置き換えて教えてくださる今回では受け取り方も違うため新鮮でした。
東山先生ありがとうございました!
奈良のゆったりとした空気感、自然に心癒されました😁