堀川貴司 終わりなき治療家の道

星のオステオパシー 代表 堀川貴司の治療家道ブログ

捻挫と被弾

雨や気圧の変化で憂鬱な季節がやってきました。最近、古傷が痛むと膝や足首をかばいながら来院される患者さんも増えています。

今日はそんな捻挫の有益な情報です。

 

クチュラ先生の授業でとても面白いお話があったので紹介させていただきます。

クチュラ先生はとても有名な方なので国防省の研究機関から依頼を受けることも少なくないそうです。

その中でアメリカ軍の統計データによって銃弾の被弾によって働けなくなる期間より捻挫1回によって働けなくなる期間の方が長いということが分かったそうです。

これには捻挫の治療の重要性を理解している僕も驚きました!捻挫による衝撃は強靭な膜の連結システムによって一瞬で頭まで伝わります。捻挫が原因で頭痛が出ることや対側の肩が上がらなくなるなんてことも普通にありえるのですが…まさか銃で撃たれるより大きな外傷だとは思いもしませんでした。

 

捻挫についてもう一つお話をしていただいたのが直後(約24時間)の治療の大切さです。

捻挫によって負傷した方の約2割は痛みと関節の不安定さが残るというデータがあります。これに対し負傷直後に1度の治療を受けた患者と治療を受けなかった患者の3ヶ月後の経過を観察した研究によって、たった1度の治療で関節の可動域、安定性、痛みが大きく改善されていたということが分かったそうです。

そしてその治療の中でもレーザーやアイシング、サポーターやテーピングによる固定よりもオステオパシーによる手技の効果が大きかったそうです。

 

 スポーツ外傷の約4分の1を占める捻挫

捻挫なんてほっといたら治るわ!と言っちゃいがちですが、1度でいいので治療を受けることをお勧めします。

そしてこのことをスポーツをやってるお子さん達にも伝えてあげて欲しいなと思います。