リンパ組織
7/12〜7/14の3日間「リンパ組織」というテーマでBrian Degenhardt先生の授業でした。Brian 先生はオステオパシーの聖地カークスビルのA.T. Still University of Health Sciences (ATSU) にて教鞭をとられている方です。
リンパという名前はよく聞きますし多くの方が知っていると思いますが、まだまだ謎が多く解明されていない身体のシステムでもあります。
なぜ、一見非効率な構造なのか?発生の過程など疑問は尽きません。
リンパ系は身体中の細胞1つ1つに適した環境を整える役割があり、主に動脈や静脈では運べない物質の運搬(多量の老廃物や毒素、タンパク質など)と免疫系のシステムを働かせる2つの機能があります。
このリンパのシステムが周辺の組織やその構造に与える影響や反対に受ける影響など治療の手順や組み立て方まで教えていただきました。
リンパ系の役割を最大限に発揮するためにも身体の構造は不可欠であり、また構造を維持することにリンパ系は必要という相互関係はオステオパシーの原則の1つ「機能と構造は互いに関与し合っている」の象徴でもあると思いました。
治療において、どれだけ効果のある治療をしたとしても、その組織に栄養が行かず老廃物が溜まってしまうと効果は著しく低下します。
第1にリンパを治療することは稀ですが、より良い効果を出すためには不可欠であり、後の好転反応を抑える意味でもリンパ系へのアプローチは必要不可欠なものだと身をもって感じました。
今までに治療後2、3日不調が続くというケースが何度かありましたが、リンパ系のアプローチをしっかりと行うことで防げるのではと思います。
今回の授業では生徒みんなでリンパ組織の構造を作って再現したり、先生が多くの質問を投げかけてくださるなど和気藹々とした雰囲気の楽しい授業でした。
2年後にはカークスビルのA.T. Still University of Health Sciences (ATSU)にて解剖実習があります。
その時に成長した姿をお見せできるよう、日々の臨床に活かし学んでいきます。
Brian 先生ありがとうございました!