Cranial Field Osteopathy
9/12〜9/16の5日間「頭蓋・仙骨」のテーマでDaniel Williams先生の授業でした。
ダン先生はアメリカのオステオパシー医師で専門の頭蓋分野を主に鍼治療などジャンルを問わず幅広いスキルを備え、講義や診療や研究をされている方です。
皆さん、頭蓋骨💀はイメージできると思いますが何個の骨からできているかご存知でしょうか?
耳小骨を除いても22個もの骨によって形成されています。
そしてそれらの骨はわずかにですが絶えず動いています。PRMと呼ばれるこの動きは心臓が形成され拍動し始める前からある身体全体の動きで、オステオパシーでは生物の健康を保つ上で非常に重要なものだと考えられています。
この動きに非常に大きく関与するのが頭蓋・仙骨の領域 Cranial Field になります。
繊細な感覚で神秘的な頭蓋領域の認知を必要とする治療には触診のスキルだけでなく、自分から干渉するのではなく相手のメカニズムを受け入れる精神性も必要となります。
実際、練習中に調子を悪くしてしまう学生も多くいました。
本来備わっている自己治癒力を邪魔することなく促していく。
言うのは簡単ですが、患者さんを良くしたいと思えば思う治療ほど干渉してしまうことを嫌というほど思い知りました。
ですがその分だけ上手くいった時の効果は凄まじく、あっという間に全身に影響を及ぼす様はオステオパシーの真髄と言われる所以が理解できましたし、治療というものの概念が少し変わった瞬間でした。
ダン先生ご自身が頭蓋のセミナーを15回受けたというエピソードも紹介していただき、今でもまだまだ学ぶことがありこの先もずっと勉強だと仰っていました。
来年はアドバンスコースということで今回の続きがあります。
23歳という若さで素晴らしい先生方と出会える環境に感謝し、この先の人生をオステオパシーの習得に費やせるという言葉を胸に日々研鑽を積みたいと思います!